第7回:人の苦労なんてきっと人にはわからない


人の苦労はわかるはずがないから

「社長のご苦労もよくわかります」

コンサルの仕事をしていると、私もついつい軽はずみに口走ってしまうフレーズです。社長から創業からの経緯を聞かせていただいた時や、足元のお悩みを打ち明けていただいた時、咄嗟に相槌のように発してしまうことがあります。けれどきっと、社長の苦労なんて私には到底わからないでしょうし、そもそも人には他人の苦労なんてわかるはずがないのではないかなと思ってしまいます。

中小企業にはきっと苦労がたくさん詰まっている

毎日のように中小企業の経営者とお話をさせていただく仕事をしていますが、きっとそれぞれにたくさんの苦労が詰まっているのだろうなと感じます。そんな苦労を楽しんでいる人もいれば、直接的なストレスに感じている人もいれば、そもそもあまり苦労していると感じてすらいない人も千差万別です。そんな様々な悩みを抱えた経営者の方々とお仕事をさせていただけることから、私自身も日々多くの学びを得ているのもまた事実です。

先月久しぶりにお会いしたとある社長は、今期は仕事があまり思ったように受注ができずとても落ち込んだ様子でした。商流がある程度確立されている業界において、期ごとに売り上げの波が出てしまうのは一定数仕方がない部分なのかとも思いますが、先行きへの不安は当然拭えないのではないかと思います。そのような社長に即効性があって効果的なソリューションを提供できるコンサルティングがあるのなら、いくら費用をかけてでも始めたいなと思いますが、なかなかそんなソリューションは持ち合わせていないというのがコンサルという仕事の厳しいところです。

想像力はいつまでも失いたくないな、、、

いつまでも人の苦労や思いに対する想像力を持ち続けたいなと、仕事だけに限らず思っています。わかるはずはないことは大前提として、そんな苦労や思いに最大限想像力を巡らせることができるように、これからも仕事をしていきたいなと思います。そして、これまでのコンサルタントでは想像することができなかった、新しい仕事やサービスを提供できるように、いつまでも想像力を持ち続けたいと思います。

ヒルズ&パートナーズ株式会社 取締役 岡村 雄太